小さな発見を探す旅 #03

#03 枯れ木の楽しみ
春は花の可憐さを、夏は新緑のゆらめきを、秋は紅葉の眩しさを楽しみにしている
しかし、冬はなんだか、もの寂しい。
植物たちは葉を落として、滅多に雪も降らない東京は、なんだかスカスカ、カラカラとしているように感じるのだ
そんな冬に最近、新しい楽しみができた
バードウォッチングである
バードウォッチングといってもそんな大層なものではなく、散歩や移動の際に空を見上げて、鳥の姿を探す程度のもの。
きっかけは、鳥にとっても詳しいnusumiguiさんに訪れた際に、「バードウォッチングをするなら冬がいい」と教えてもらったことにある
冬は葉が落ちるので、他の季節より圧倒的に鳥を見つけやすいのだそうだ
去年の冬は大きい公園に行き、鳥の姿を探していたのだけど、これがなかなか難しく、思うような野鳥には出会えなかった
そして今年の冬。
低木ばかりのスカスカ、カラカラの緑道を歩いている時に、もうそれははっきりと野鳥の姿を捉えたのである
なるほど、私くらいの初心者には、立派な木々が立ち並ぶ公園よりも、
・距離の近い低木が並ぶ街の中で、
・人間に慣れた野鳥から探す
のがいいのか!と気がついた
それからは、スカスカ、カラカラの冬の木々たちを眺めるのが楽しみになっている
東京にも目を配っていないだけで、様々な野鳥が生活しているのだなぁと日々感心する
nusumiguiさんの活動を見ていると、動植物と戯れるユートピアに行ったような気持ちになれるので、よかったら覗いてみて欲しい。
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column 小さな発見を探す旅
日常にはすべきことが溢れかえっていて、毎日が光の速さで過ぎ去っていく。そんな日々の中で見過ごしてしまっている”面白み"に気づけたら、忙しない日々を少し肯定できるかもしれない。このコラムはそんな日々の面白みを探す、実験的な日記です。