小さな発見を探す旅 #02
#02 無印探検
平日の昼間に無印良品に収納ボックスを買いに行った。
買うものが決まっている時は、通販で済ませることが多いのだけど、今日は散歩も兼ねて近くの店舗に行ってみる。
店舗まで足を運ぶのは、大抵休日で、何かのついでに行くことが多い。休日の無印はそれはもう、混み合っている。
商品は人の隙間から見えているのか、見えていないのかというレベルなので、用が済んだらそそくさとその場を離れる。
人をかき分けて商品を見るほどの根性は私にはない。
それに比べて平日の店舗は、踊れそうなくらいのびのびしていた。
遠くからでも商品が目に入るので、ふらふら引き寄せられたり、しゃがみ込んで商品を見てみたり。
カレーにはこんなに種類が出ていたのか!と全ラインナップを確認し、そういえばこの商品気になってた〜と行ったり来たり。カゴを潤わせていく。
ふと時計を見ると、知らぬ間に1時間経っている。
自分のペースでお買い物ができるって、こんなに気持ちのいい体験だったのか。
みんなが行動する時からタイミングをずらしてみたら、のびのびとした頭と体で、もっといい何かに毎日気がつけるのかもしれない。
手始めにランチの時間を1時間ずらしてみようと思った。
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column 小さな発見を探す旅
日常にはすべきことが溢れかえっていて、毎日が光の速さで過ぎ去っていく。そんな日々の中で見過ごしてしまっている”面白み"に気づけたら、忙しない日々を少し肯定できるかもしれない。このコラムはそんな日々の面白みを探す、実験的な日記です。