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MILK TEA BAGが生まれる場所へ

MILK TEA BAGが生まれる場所へ

今年も無事ご用意ができたMILK TEA BAG。
手軽さは大切にしながら罪悪感なく飲めるシンプルさや、何よりも美味しさに妥協したくないというわがままな思いが詰まったお茶。

今回は生産の現場に立ち会うことができたので、
このお茶が生まれるところを少し皆さんと共有できればと思っています。

お湯を入れるだけで、ミルクティーができるなんて不思議と声をいただくこのお茶が、どのように出来上がるのか一緒に見ていきましょう!



見えないひと手間の積み重ね


MILK TEA BAGは、環境の整った工場生産。
機械を駆使していますが、時に手作業も交えながら作り上げています。

見た目には分かりませんが、MILK TEA BAGはただ茶葉をブレンドするのではなく、あらゆる工程で "ひと手間" 調理が加わっていて

料理人の丁寧な仕事で作られたお料理は、素材の味が活きた滋味深い味わいがするように
MILK TEA BAGも、職人さんが手間暇かけることで素材を活かした繊細な香りや、味わいを生み出しているんです。


■火の入り方は五感で見極める

 

まずは焙煎。

茶葉はそのままでも美味しく飲めるものなのですが、短い抽出時間で茶葉の芳醇な香りと味わいを引き出すために、追加で焙煎工程を加えています。

この焙煎工程、実はとても気を遣う工程。

火を温度で管理しながらも、耳をすませて茶葉の焼ける音を聞き分けて、香りがふっと出た瞬間に茶葉を取り出します。

 

 

取り出した後はその時の気候や湿度を見ながら、予熱で火が入りすぎないように一気に手作業で撹拌し、茶葉を冷まします。


熱が入りすぎてしまうと、茶葉の香りが飛んでしまうのでここはスピード勝負です。


レストランの厨房では、料理人の人たちが鍋やフライパンを見つめて、その音や香り、見た目の変化を見逃さないのだとか。

この調理工程はまさにそんな職人技が詰まっていますよね。

 

■天然の香りをそのまま届けるために


次は粉砕の工程。

普段皆さんの手元に届くティーバッグの中身は、粉砕済みのもの。粉砕前の金木犀の花は、よく見ると一つ一つしっかり花を咲かせていて、こんなにも可憐な姿をしています。

MILK TEA BAGには、金木犀の花の他に台湾茶と紅茶、粉ミルクと砂糖が入っているのですが、素材は全て分けて粉砕。

”金木犀の花の香り” が茶葉に吸われてしまわないように、通常一緒に粉砕してしまうところを、あえて素材ごとに粉砕しているのです。


▲9時の方向から時計回りに粉ミルク二種、茶葉、砂糖、真ん中が金木犀

さらに、ブレンドの際にも一工夫。
レシピに一手間加えて、お茶とミルク、砂糖を先にブレンドし、一定の撹拌が終わった後、最後に金木犀の花を加えます。

お料理で最後に香味野菜やフレッシュハーブを加えて香りを残すような感覚で、ここでも金木犀の香りができるだけ吸われないようにしています。






こだわりが細かい…!という声も聞こえてきそうですが、ここまで調理工程にこだわっているのは、金木犀の桃のような天然の香りをお届けしたいという強い思いがあるから。

香料を加えれば、どんな食材にも負けない、金木犀の香りをつけることはできるのですが、あえてそれはしていません。

手軽さを求めたいような余裕がない時ほど、自分の体と心に優しい味わいに癒されたい。

だからこそ、手間はかかりますが、妥協なく職人さんの腕を借りて、素材を活かすことを大切にしています。


 

■お茶が一番活きる形を模索して

 

最後にティーバッグへのセッティング。
MILK TEA BAGには、先ほどブレンドした素材が10g入っています。

テトラ型のティーバッグは2~3gが一般的で、比較するとたっぷりと素材が入っていることが分かるはず。


実は開発当初、テトラ型のティーバッグに10gも素材を入れるのは難しい…となり、麦茶などの縦型のティーバッグも検討にあがっていました。

でも、茶葉が踊るからこその美味しさや、テクニック要らずでも美味しいお茶を飲める喜びを諦めきれず、
容量が多くても茶葉が踊るテトラ型にしたいという要望を、なんとか職人さんたちが形にしてくださったのがMILK TEA BAGなのです。

 




 

今回改めて生産の現場を訪ねてみると、MILK TEA BAGの現場は工場というよりキッチンだなと。

機械という道具を使いながら、職人さんたちが味わいや香りを繊細な調整を加えながら調理していく…

私たちが手間暇をかけられない分、職人さんたちが手間暇をかけてくれている。
そう思うと、誰かが淹れてくれたような温もりがこのお茶にも宿っているような気がするのです。


素材の良さを生かしているからこそ、時間が経過するごとにこのお茶は熟成していきます。

出来立ての今感じられる金木犀の柔らかい香りと、熟成が進んだ台湾茶の味わいその変化も楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 

2025/09/16

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